『ディア・ドクター』 2009年07月27日(月)01:24:07

過疎の村にやって来た研修医
そこには村民の誰からも慕われる医師がいた...

個人評価:★★☆ (2.5P)】 (劇場鑑賞)

前作『ゆれる』が高評価を得た
西川美和監督3年振りの新作
祝!キネ旬ベストテン第1位
人口僅か1500人の山間の村「神和田村」に2ケ月間の研修にやって来た
相馬啓介は、開業医の息子でコンビニもない僻村に最初は戸惑っていた。

赴任4年目となる伊野治医師は
 ・ おじいさんの赤貝喉詰まりによる仮死を助け
 ・ 工事人夫坂本の気胸(中村勘三郎に褒められた)処置
幸運に恵まれ、村人からの人望が厚い。

相馬が研修後も戻り、診療所を手伝いたいと打ち明けた時
伊野は無資格のニセ医師だと告白するが、取り合って貰えない。

鳥飼かづ子(八千草薫)の三女りつ子(井川遥)との面談も無事乗り越えた
伊野であったが、その後の重責を思い遁走してしまう。

監督はNHKのトップランナーに出演時(H21.6/19)に言っていたが
自分でも予想外に『ゆれる』が大ヒットし、自分にみんなが思っているような
監督としての器量はない。偽者だと思うようになり、この脚本の着想を得たという。


緊急医療現場の経験もあるベテラン看護士大竹役に
おくりびと』の好演に続く名演の余貴美子
娘に迷惑を掛けまいとする母と、父の病気に気付けなかった負い目を
感じている三女。井川遥の女医ぶりが良い。
因みに次女咲子役は『女刑事RIKO』以降、久々に見る
滝沢涼子さん(きつめの顔の女優さん)

『ゆれる』から続演となる製薬会社営業斎門役香川照之
伊野を引っ張ってきた責任を問われる村長役笹野高史
伊野の行方を追う刑事コンビ 松重豊&岩松了が中々、味わい深い。

『ゆれる』ほどのヘヴィー感はないが、明らかに他の作品と一線を画する
西川節が根底に息づく作品。

ブルージーな音楽も必聴
笑う花』 唄:モアリズム     『ディア・ドクター オリジナル・サウンドトラック
笑う花ディア・ドクター オリジナル・サウンドトラック


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最終更新日時: 2017年08月07日(月)20:41:22 このページのトップへ

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「ディア・ドクター」

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非公開コメント

>ミチさん

TB有難うございました。
前半の僻地診療所の日常描写が診療医の重責を示し、
伊野失踪の経緯を物語る。

>マサラさん

TB有難うございました。
引くに引けなくなった伊野の立場、そこに後継?
相場が現れ、これ幸いとトンズラこく心境も判らないではない。

>やっぱり邦画好きさん

TB有難うございました。
笑福亭鶴瓶の診療所がある僻村はいかにも、
『鶴瓶の家族に乾杯』に登場しそうな佇まいに
見えてショウが無かった。

>あるきりおんさん

TB有難うございました。
西川作品は題材を提供し結末は観客の感性に委ねる
形式が多いが、視点が鋭いというか、厳しいですね。
プレッシャーだと思いますが、今、確実に周囲から
次回作を期待される監督さんの一人だと思います。
でも寡作なのでまた2~3年後ですかねぇ。

>chikatさん

TB有難うございました。
>西川監督の新作をみたいという感覚
ホント、次は何を題材に、どんな風に描くのか
目が離せない監督さんですね。

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